みなさまこんにちは!
インターネットでさまざまな情報を得られる時代ですが、やはり本の魅力というものはいつの時代になっても変わりませんね。
手で感じる紙の感触はもちろん、一冊にまとまった情報は、まるで一つの世界を作っているかのようです。
最近読んだ本で杉山登志郎先生の『発達障害の子どもたち』にはいろいろと考えさせられました。
「発達障害」という言葉を聞いたときにはみなさまはどう感じられますか?
・発達障害は一生治らないし、治療方法はない
・発達障害児も普通の教育を受けるほうが幸福であり、また発達にも良い影響がある
・通常学級から特殊学級(特別支援教室)に変わることはできるが、その逆はできない
・養護学校(特別支援学校)に一度入れば、通常学校には戻れない
・養護学校卒業というキャリアは、就労に際しては著しく不利に働く
・なるべく早く集団に入れて普通の子どもに接するほうがよく発達する
杉山先生は「これらはすべて、私から見たときに誤った見解か、あるいは条件付きでのみ正しい見解であって一般的にはとても正しいとはいえない。」とおっしゃっています。
発達障害のお子さんがいらっしゃる親御さんにとってはもちろんためになる本ですが、僕たちのような子どもの学習に携わっているものにとってもなるほどと思われたことがたくさんありました。
特に自閉症の子どもについて、勉強する際に提示する情報はできるだけ減らすこと(一度に複数の情報を処理するのが苦手なため)という点は、勉強の苦手な子どもたちにとっても当てはまることであり、ポイントをいかに絞るか、ということは基礎学力を身につけるうえでとても大切なことです。
覚えるべきことを2つも3つも同時に出してしまうと、子どもたちは混乱してしまうのです。
これは発達障害の子どもに限らず、基礎学力の身についていない子どもたちにも当てはまることです。
杉山先生はこの本を医学的な立場から多くの事例を元に書かれてますので、特に現在発達障害のお子さんがいらっしゃる方には、具体的に役立つ本だと思います。
興味のある方はぜひ一読をオススメいたします。
ねっと学習教室
http://www.nsc-3860.com
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