2012年3月18日日曜日

学歴について 3

こんにちは!

今日も前回に引き続いて学歴について触れてみたいと思います。

高学歴を得るために勉強勉強でがんばってきた人が、就職活動で初めて挫折を味わい引きこもりになってしまったのですが、何が問題だったのでしょうか?

「高学歴というものさえ手に入れてしまえば何もかもうまくいく」と思い込んできたことがつまづきの原因なのです。

学歴を得ようとがんばることはすばらしいですよね。その努力というものがなければ、入試もクリアできません。
高学歴を得ようとするそのプロセスも、また学歴自体も悪いということではないのです。

それさえあれば絶対に間違いない、それさえあれば困ることなど絶対にないという思い込みが、その人を間違った方向へ連れて行ってしまうのです。
学歴だけでその人のすべてを表現できるかといったらそんなことはありません。

ましてや、学歴のある人たちが学歴のない人たちより絶対に優れているとかそんなことはないのです。


学歴などなくたって、日々の幸せをかみしめて家族や友人たちと充実した人生を生きている人たちはたくさんいますし、それと同じように、学歴のある人だって、毎日幸せに人生を楽しみながら愛というものに満ちて生活している人はたくさんいるのです。
ただ、どうしても、これだけあれば何もかもずっとうまくいく、といったような便利で楽なものを欲しがるのが人間でもありますので、ひとつのものだけを信じて盲目的に突き進んでしまう状況が生まれてくるのも仕方がないのですが、しかしながら、そういったものは単純に怠け心の表れなのです。

これだけとっておけばもう大丈夫だからあとは楽して生きよう。といけばいいんですが、そんなふうに行かないのが私たち人間というものですよね。
永遠に善くなっていくことを期待されて創られたのが人間の魂というものです。歴史というものを見ても、遥か昔から少しずつ少しずつ進化してきたのが私たち人間です。楽な方に流れれば衰えていくだけなのです。

学歴というのもひとつの価値観です。
価値観というのは本来、人間の数にあわせて無数にあるものです。それらを全て受け入れられるような社会を望みます。必要でないものなど何もありません。
そういった環境がもっと学校の形としても、社会の考えとしても広まっていけば、息詰まる(=行き詰る)子どもたちは出てこないのです。
「ぼくは学歴という価値観はいらないからそれとは違う中で生きていきたい」

「私は誰かの役に立つことが一番幸せだから、そういったボランティアに力を入れたい」

その人の本当にやりたいことが実現されるような、受け入れられていくような家庭や社会になっていけば、あまねく全ての人々が幸せになっていくことができると思っています。

お子さまがいらっしゃる方も、また、子どもたちにかかわっている方も、そうじゃない方ももちろん、自ら振り返って考えてみていただければ嬉しく思います。



ねっと学習教室
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