2012年6月4日月曜日

不登校の子どもに将来の夢を尋ねる

こんにちは


四国の梅雨入りももうすぐでしょうか


ジメジメした季節がやってきますが、気持ちはカラッと行きたいものです


さて、先日不登校の子どもに勉強を教えているときに、ふと「将来の夢は?」と聞いてみました。


するとすぐに「ない」と答えが返ってきました。夢なんかとんでもないといった調子です。


それで、何も言わずにちょっと黙っていると、「本屋さんか…パン屋さん」とぼそっとつぶやいて、それから「パンならおれにも作れそうだから」と言いました。


彼はいま14歳です。


パン屋さん、素晴らしいと思いました


「素晴らしいね」というと、また黙ってしまいましたが、なんだか温かいものに触れたような気がしました。


「おれにも作れそうだから」という言葉には、とても実感がこもっていました。


パン作りは簡単そうだ、ということではなく、自分にも何かできることはあるんじゃないかという思いがまずあって、それから興味のある方面がパンだったり、本だったりするということです。


なんとか生きていきたいという思いがあるのです。


生きていきたいというのは、自分にも何かできることがあるんじゃないか、という思いがあるということです。希望ということもできます。


そして、社会のなかで誰かの役に立ちたい、という願いがあると言い換えることもできます。


彼はいまほとんど学校に行ってません。


だからといって、何も考えてないわけではありません。むしろ他の子ども以上に周りのことや友だちのこと、勉強のこと、将来のこと、部活のことを考えています。


そんな彼の夢は誰が引き出すのでしょうか?


子どもたちはみんな夢や希望を持っています。


恥ずかしがってなかなか口にしない子もいるかもしれないけれども、そんなときは真正面から尋ねるのではなく、ふとちょっとしたついでに「将来の夢は?」と聞いてみると、構えることなくぽろっと出てくるものだと思いました。




ねっと学習教室
http://www.nsc-3860.com


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