みなさまこんにちは。
各地で台風の被害が出ているようです。
松山も雨風ともに強い日もありましたが
本日は落ち着いた天気でした。
みなさまお住まいのところは大丈夫でしょうか。
今日は学歴というものについて触れてみたいと思います。
今の日本は学歴社会という面が強く出ていまして
進学する目的が「学歴を得るため」になっている人も多いわけです。
学歴を得ることがどうして現在の社会の中でプラスになるのか
といえば、みなさんもご存知のように、たとえば大企業に入るのに
そういった学歴があると有利になるからです。
とはいえもちろん、10年前や20年前とちがって、
学歴だけで大企業に入れる現在ではなくなっていますし
企業側も学歴だけで人を採用するのでなく
さまざまな観点から採用試験・面接を行っています。
その会社に所属している人たちと話したり接したり
したことがある人はわかると思いますが、
会社ごとに所属している人たちの「色」が異なっていて
同じ会社にいる人たちというのは、どこかしら
共通している性格や個性を持っていたりするものです。
「類は友を呼ぶ」ともいいますし、「似たもの同士集まる」とも
いいますが実際そういうところがあるので、
就職活動をしているときにはよく勘違いしやすいのですが
就職というのは優れているとか劣っているということではなく
社会人として必ず必要になるコミュニケーション力があるか
どうかを見ながら、最終的には縁があるかないか
といったことになります。
話がちょっとそれましたけれども、
学歴というのが似たもの同士のひとつの要素になっています。
どういうことかというと、大企業には高学歴の人の割合が多い、
また、多く集まってくるということです。
たとえば、みなさんはどこの出身ですか?
松山の方もいらっしゃれば、高松の方もいらっしゃるでしょうし、
神戸とかその他いろいろだと思います。
そんななか、どこかにいって見知らぬ人と会って話をしているときに、「出身はどちらで?」とかそんな話になったりしますよね。
地元が同じだったりすると、親近感もわいて話も弾んだりするものです。
学歴というのも、そういった面があって、
たとえば同じ大学出身だったりすると親近感というのが知らず知らずのうちにわいてきたりするものです。
学閥なんていう言葉もありますが、会社や役所でもまだまだそういったものにとらわれているところもあると思います。
学歴社会といわれる日本は学歴主義が行き過ぎてしまっていて
困ったことになるわけです。
学歴さえとれば、安定した企業や役所などに勤めることができ、不自由のない幸せな生活を送れるようになる、と思っている人はいまだに多いかもしれません。
しかしながら、実際のところ、勉強しなさい!勉強しなさい!という家庭に育ち、親に言われるがままに勉強に励み、見事に入試も突破して、さあ就職活動だ、と試験や面接を受けてみたら、どこからも内定をもらえずに、人生初めての挫折を味わって、そのまま引きこもりになってしまう、という人もいるわけです。
何が問題なのでしょうか?
ひとつの価値観だけで進んできていることが問題なのです。
高学歴というものさえ手に入れてしまえば、何もかもうまくいくと
思い込んできたことがつまづきの原因なのです。
学歴を得ようとがんばることはすばらしいですよね。
その努力というものがなければ、入試もクリアできません。
だから、そのプロセスも、また学歴自体も悪いということではないのです。それさえあれば絶対に間違いない、それさえあれば困ることなど絶対にないという思い込みが、その人を間違った方へ連れて行ってしまうのです。
学歴だけでその人のすべてを表現できるかといったら
そんなことはあるわけがないのです。
ましてや、学歴のある人たちが学歴のない人たちより絶対に優れているとかそんなことはあるわけがないのです。
学歴などなくたって、日々の幸せをかみしめて家族や友人たちと充実した人生を生きている人たちはたくさんいますし、
同様に、学歴のある人だって、毎日幸せに人生を楽しみながら
愛というものに満ちて生活している人はたくさんいるのです。
ただ、どうしても、これだけあれば何もかもずっとうまくいく、といったような便利で楽なものを欲しがるのが人間でもありますから、
ひとつのものだけを信じて盲目的に突き進んでしまう状況が
生まれてくるのも仕方がないのですが
しかし、そういったものは単純に怠け心の表れなのです。
これだけとっておけばもう大丈夫だから、あとは楽して生きよう
なんてことはできないのです。
永遠に進化していくことを期待されて作られているのが人間の魂ですから、楽な方に流れれば衰えていくだけなのです。
学歴というのもひとつの価値観です。
だけれども、価値観というのは本来、人間の数にあわせて無数にあるものです。
それがもっと学校の形としても、社会の考えとしても広まっていけば、息詰まる(=行き詰る)子どもたちは出てこないのです。
「ぼくは学歴という価値観はいらないからそれとは違う中で生きていきたい」とか「私は誰かの役に立つことが一番幸せだから、そういったボランティアに力を注いで生きていきたい」とか、
その人の本当にやりたいことが実現されるような、受け入れられていくような家庭や社会になっていくことを、僕は強く望んでいますし、そういった考え方をもった人々が増えていけば、みんながもっと幸せになって生きていけるに違いないと思っています。
お子さんがおられる方も、また、子どもたちにかかわっている方も、そうじゃない方ももちろん、自ら振り返って考えてみていただければ嬉しく思います。
オイカワ
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